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資本を持つということ

“資本” という言葉を聞いたことはあるでしょうか。投資家なら知っておきたい言葉なんですが、聞かれると意外と意味が出てこない人も多いでしょう。私も投資を始めて3年くらいしてから知りました。

資本家になるためには “資本” を理解する必要があります。今日はそんな資本についてのお話です。

資本(しほん、英: Capital)とは、事業活動などの元手のことである。また、近代経済学における生産三要素のひとつ、マルクス経済学においては自己増殖する価値の運動体のこと、あるいは会計学や法学における用語である。


上記の説明はWikipediaから引用しました。事業の元手、自己増殖する物(お金・貴金属・株式・不動産など)を指します。

もう少し細かく見ていきます。資本は以下の3つに分類できます

  1. 金融資本:金銭や株式など
  2. 物的資本:建物や設備など
  3. 人的資本:労働者の教育程度や健康状態など

私たち個人投資家が保有しやすい資本はもちろん、1.金融資本ですね。株式や債券にはリスクもありますが長期投資では(特に米国株では)リターンが期待できます。


2.物的資本も不動産・太陽光発電などを別に所有しなくても、投資信託でそういう商品を持てばいいわけです。


3.人的資本はまさしく「体が資本」てやつですね。個人的には労働力を資本と呼ぶのはあまり好きではないです。やっぱり、不労所得というかほったらかしていても富も生むものを資本と捉えたいです。もちろん株を保有するには給料が必要でそれは人的資本から生み出されているものなんですけどね。

年を重ねるにつれ、人的資本部分は減らして金融資本を増やせればベストですね。そうすれば流行りの(?)FIRE(経済的自立 / 早期リタイア)も見えてきます。

さて、この資本という考えが頭の中にあると世の中の見え方が変わってきます。


例えばアベノミクスで好景気になった時、街頭インタビューなどで「生活が変らない」、「実感湧かない」などと意見している人を見たことがあるのではないでしょうか。私も昔(2017くらいまで)はそう思っていました。

しかし、生活が変わらないという発言は資本の流れを理解してないからです。会社の利益は基本株主のものだからです。リーマンショック時などは高リスクを抱えている株主が真っ先に大きなダメージを受けました。もちろん、ボーナスが減ったり解雇された人もいるでしょうが、それ以上に株主は株価下落・減配といった憂き目に遭いました。普段からリスクをとって利益を得ているので当然ですね。

一方で、短期的には変動率が高いことはリスクだが長期的には変動率が高いことが利益となります。例えば、米国株の平均年間リターンは約7%です。


ある程度若い年齢であるなら、長期投資をすべきだと考えます。

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