IPO投資とは新規上場株のことで、公募価格と上場初日の始値の差を狙う投資法です。勝率が高く大きな利益も狙えますがなかなか当選しないことが問題です。
証券会社に大金を落としている(大口取引)お金持ち投資家は、IPO買付権を融通してもらえることもあるようですが、私のような一般投資家はネットでの抽選申し込みを根気よく行うことで当選を狙います。
本記事では2020年のIPO投資の環境について振り返ります。
上場社数と初値売り勝率
2020年は上場社数は 94社 でした。
コロナの影響で2~4月の上場取りやめ・延期が多かったです。

上記の表は上場初日の初値が公募価格より高いか低いかを表しています。つまりは勝率ですね。利益が出たかどうかということです。
75%くらいの確率で利益が出ています。ちなみにコロナの影響が大きかった2~4月あたりはマイナス銘柄が多かったです。社会情勢や会社の分析は必須です。
初値上昇額 BEST 5 / WORST 5
上昇額の上位・下位5位は次のようになります。

1位はヘッドウォータースという会社です。当選した人は初値で売るだけで260万円もの利益が出たということですね。

最下位はニッソウです。結果は約マイナス10万円ほど。先ほど触れたようにコロナ直撃期はマイナスになる銘柄が多く、このWORST5もその時期の銘柄が多いです。
この結果からもわかる通り、プラスの場合何十万円ものプラスは珍しくありませんが、マイナスの場合でも数万円です。期待値はとても高いです。
証券会社別幹事割り当て数
証券会社別の幹事・主幹事の割り当て数です。

一番取り扱いが多いのはSBI証券です。次点としてマネックス証券やSMBC証券が並びます。
この中にない証券会社で取り扱いが多く、上記データカウントしていないのはみずほ証券などがあります。私は口座開設するつもりがないので調査外となっています。DMM証券も最近多いので来年からは調査しようかと思ってます。
主幹事の割り当てが一番多いのは野村證券です。SBI証券、SMBC証券、大和証券が続きます。これらの証券会社は主幹事が多いことから割り当て数も多いので当選が狙いやすいですね。