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コロナに負けない「金持ち企業」をグラフ化した

今回は、東洋経済の記事について紹介し、内容をグラフ化して理解を深める記事です。

コロナに負けない「金持ち企業」トップ500社
トップ3は1兆円超えのネットキャッシュ

ネットキャッシュ = (現預金 + 短期保有の有価証券)- (有利子負債 + 前受金)
ネットキャッシュが多いと財務健全性が高い


表だけより、グラフもあったほうがイメージが付きやすいものです。

さて、コロナ不況の中、財務健全性が高くアフターコロナの投資に向くのはどんな会社たちでしょうか?


以下、1位~20位の、グラフです

東洋経済を元に筆者が作成


1位 ソニー:1兆8851億円(前回は1兆4351億円)
      エレクトロニクス・画像センサー・ゲーム機など

2位 任天堂:1兆2167億円(前回は1兆0829億円)
      ゲーム機・玩具など

3位 信越化学工業:1兆0644億円(前回は1兆0274億円)
      シリコーン・半導体・レアアースなど

順位 + 社名ネットキャッシュ(億円)
1位 ソニー18,851
2位 任天堂12,167
3位 信越化学工業10,644
4位 キーエンス9,441
5位 SUBARU6,197
6位 ファーストリテイリング5,865
7位 SMC5,492
8位 ファナック5,325
9位 ネクソン5,087
10位 セコム5,022
11位 京セラ4,026
12位 セブン&アイ・ホールディングス3,747
13位 塩野義製薬3,548
14位 NTTドコモ3,487
15位 中外製薬3,330
16位 アステラス製薬3,183
17位 日東電工3,048
18位 HOYA2,960
19位 リクルートホールディングス2,845
20位 ローム2,747
東洋経済を元に筆者が作成

グラフで見るとソニーがぶっちぎりです。2~4位は段階的に差がついており、5位以降は団子状態ですね。

やはり大企業が多いですね。他にはSUBARUなんかは意外だと感じました。


もちろんネットキャッシュが多いことは、いいことだけではありません。最近は特に企業の内部留保の増加が問題になることが多いです。日本は他の先進国に比べて、給料が上がっていません。大企業に内部保留が貯まり、キャッシュが滞ることは経済にとって芳しくありません。

しかし、キャッシュを貯めていた企業は安心して、このコロナ禍を乗り切ったでしょう。そのせいで貯めこむことはいいことだという流れになってしまうかもしれません。


内部留保が多いということは、開発費が少なそうな企業が多い(=有望な投資先がない)という考えもできますが、企業の面々を見るにそうではなさそうです。


ここで、投資するのに私が重要視している配当利回りも一緒に見たいなぁ・・と思いました。だって、キャッシュリッチなら少なくとも減配はしないでしょ、維持はあっても。という安易な考えのもと、頑張って利回りも調べてグラフにしました。
(配当利回りは20/6/27のもの)

青:予想PER(倍) 赤:配当利回り(%)です。
軸が2つしか取れないため、ネットキャッシュは削除してあります。

P E R(株価収益率)=時価総額 / 純利益  ⇒ 低いほど割安
予想 P E R(株価収益率)=時価総額 / 予想純利益 ⇒ 低いほど割安


高配当好きで、安く買いたいなら青が低く赤が高い銘柄を選べばいいわけです。


大企業の割には意外と配当が低いですね。これは意外な結果です。

配当利回りが3%を超えているのは “NTTドコモ” “日東電工” のみです。
この2社は比較的低PERでもあります。

キャッシュリッチなのに配当に回していない、ということは自社株買いに回しているんでしょうか?株主優待の利回りが高いというのもあるかもしれません。
配当性向も見たくなってきましたが、さすがに骨が折れるのでまたいつかにします。


コロナの真っただ中ということもあるかもしれませんので、また平時に分析するのもいいかもしれませんね。


これらのことも考えて取引するといいかもしれませんね。
ということでコロナ禍でも安心のキャッシュリッチ企業の分析でした。

順位 + 社名ネットキャッシュ(億円)予想PER(倍)配当利回り(%)
1位 ソニー18,85119.110.60%
2位 任天堂12,16725.002.02%
3位 信越化学工業10,64417.021.76%
4位 キーエンス9,44154.920.45%
5位 SUBARU6,19720.512.46%
6位 ファーストリテイリング5,86565.350.77%
7位 SMC5,49249.090.71%
8位 ファナック5,32588.240.68%
9位 ネクソン5,08718.650.19%
10位 セコム5,02225.851.82%
11位 京セラ4,02624.952.00%
12位 セブン&アイ・ホールディングス3,74715.252.79%
13位 塩野義製薬3,54820.631.54%
14位 NTTドコモ3,48715.684.12%
15位 中外製薬3,330151.080.29%
16位 アステラス製薬3,18317.032.27%
17位 日東電工3,04817.663.34%
18位 HOYA2,96035.540.86%
19位 リクルートホールディングス2,84556.070.48%
20位 ローム2,74737.142.09%

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