トミカやリカちゃんで有名なタカラトミーについて銘柄分析しました。
会社概要
(株)タカラトミー [ その他製品 ]
タカラトミーHP

1924年創業 創業96年の長い歴史を持ちます。
(タカラトミーは2006年に、玩具メーカーである タカラ と トミー の合併によって誕生しました)
また、2011年にはアメリカの玩具メーカー「RC2」を買収しており、海外展開も積極的に進めています。
主力商品は、トミカ、プラレール、リカちゃんなどです。タカラトミーの製品を誰もが一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。
トミカ、ゾイド、チョロQ、ベイブレードなどは私も子供のころはお世話になりました。


株価

会社紹介資料 では2018年は過去最高益を達成と書かれていますが株価はこの年を境に大きく下がっています。
それ以降はボックス相場でしたが、コロナで急落。現在800~1000円で推移しています。
↓最新の株価はこちら↓
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=7867.T
指標
参考指標
予想PER 17.68
実績PBR 1.2
一株利益 ¥47.3
一株配当(利回り) ¥30(3.55%)
※20/7/17時点
売上高
売上高 = 売上数量 × 販売単価

売上は安定しています。コロナの影響を大きく受けるであろう、21期予想も微減の見通しです。微減で済むのは巣ごもり需要もあるためでしょう。テレワーク中に子供をおとなしくさせるために子供におもちゃをいくつも買ったという記事も見ました。
一方、開発の遅れなども発生しています。来期業績予想に関しても「合理的に算出することが困難だった」と 2020年3月期 株主通信 には書かれています。今後の業績には注意したほうが良いでしょう。
利益
売上総利益(粗利益)= 売上高-売上原価 営業利益(本業での儲け)= 売上総利益-(販売費+一般管理費) 純利益 = 最終的に会社に残ったお金

純利益は19年をピークとしています。
やはりコロナの影響が出る21期以降、利益を減少させないことが重要です。
配当

配当は 30円 で 配当利回りは 3.5 % くらいです。20期以降は1株あたりの利益が減っていることもあり、配当性向は50%程度となっています。
資産
総資産 = 会社の全ての資産を合算したもの

総資産はあまり変化がありませんが、自己資本比率は右肩上がりとなっています。
ROE・ROA(収益性分析)
自己資本利益率(ROE)= 当期純利益/自己資本×100 株主が拠出した資本(自己資本)を利用して、どの程度の利益を上げているか。10%を超えると経営効率が良い。 総資産利益率(ROA)= 当期純利益/総資産×100 会社が持っている資産を利用して、どの程度の利益を上げているか。 6%を超えると優良企業。

18,19期にはROEは10%ありました(ちょっと意外)。
20期になって 10% を割り込んでいますので、盛り返してほしいですね。私は結構ROEは大事にしているので・・
地域別売上高

日本とアジア以外は売り上げが低く成長していません。
中期経営計画にも、目標の一つに「欧米の完全立て直し」とあります。
アジアはともかく、日本は少子高齢化・人口減少によっておもちゃの需要は低迷する恐れがあるため海外の売上比率を上げることは急務でしょう。
株主優待

100株以上1000株未満でトミカを2台もらえます。大体1500円くらいです(配当利回り1.75%)。配当と合わせた総合利回りは(3.5% + 1.75% = 5.24%)ほどです。
1000株以上2000株未満で4台に増えます。
2000株以上だとオリジナルのリカちゃんがもらえます。
(なんて高いリカちゃん・・!)
その他にもタカラトミーモールで使える割引券がもらえます。長期で持つと最大で40%もの割引特典が受けられます。
コメント

トミカは50周年、会社もあと少しで創業100年とブランド力・知名度のある会社です。子供がおもちゃで遊ぶということはこの先も変わらないため持続性のある事業といえます。
配当や優待も魅力なため長期投資に向いていますね。
以上、おもちゃの タカラトミー<7867>でした。